94歳の母は今、介護付きケアーハウスで暮らしています
春までは独り暮らしをしていましたが、さすがに気弱になり
不安を口にするようになりました
私の強い勧めで、渋々入居しました
《帰りたくなったら、いつでも解約できる・・》の条件つきです
入居数は90人程度で、結構大規模なところです
最初は《ごはんがまずい



あげくのはてには ≪年寄りばっかりに囲まれて、辛気臭い〜

自分の年齢忘れてます
入居から半年
母にも覚悟ができたのか、生来の唯我独尊が功を奏してか
それなりに、元気になってきました
≪とても94歳には見えない≫のまわりのかたのお世辞にも
多少気をよくしているようです
このケアーハウスの中では、一日3回の食事は
みんなが大食堂に集まります
食堂


ちょっといい杖∞しゃれたポーチ∞すてきな上履き
これって、今の母には大関心事なのです
負けず嫌いで、見栄っ張りですから
連れ合いが、母にこの杖をプレゼントしてくれました
私は、この杖に合わせて、食堂に持っていけるような小さな布袋をかいました
杖については、連れ合いからですから
本音かどうか?
《あら、いい色だこと、気にいったわ

私のバッグには
《えっ そんな婆くさいの、私、嫌

(悔しいから、今私が使っています)
この元気があれば、まだ当分大丈夫でしょう
それでも、こちらに帰ってくるときは
玄関まで見送りにでて、いつまでも手を振っている母に
ちょっとウルウル

以前の新聞の短歌の投稿で読んで心に残った歌
看取られる母の辛さと 看取るわれの薄情さを思う 日暮れ帰り道