2013年04月21日

寂寥・・(日)

ボスがいない生活にまだ慣れることができないでいます。

脈絡もなく長文になりそうですが、
ボスのことを少し書いてみようと思います。



4月9日(火)の診察日は、ちょっと元気がありませんでした。
それでも5回目の抗がん剤治療はできました。


10日(水)からは、私が実家にしばらく帰省する予定なのです。
今後はだんだんと深刻なことになると思い、今のうちに・・・と決めたことでした。

10日の朝、やっぱり元気がなかったのですが、
主治医の保証付きでもあるので、予定どうりに出かけました。


四国から、家に何回も電話しましたが、具合はいいような、悪いような・・・



11日(木)の朝、

《Sさん(連れ合い)が、急に具合が悪くなって・・・》と、母に大嘘を言って

午後の便で、急遽帰ることにしました。


新幹線の中では、心配で胸が潰れそうだったのですが、
ボスは意外にいい顔していて、玄関まで跳んで迎えてくれました、
私だとわかると、

《な〜んだ、ママか 》と期待はずれの顔つきです。(お客さま大好きですから)


親の心、子知らずですよ


その夜は、私の布団で、大いびきをかき、大の字に伸びやかに寝てましたから、
安堵しました。




ところが、12日(金)朝は食事を食べませんでした。

病院に連絡して、急患で診てもらうことにしましたが、
まぁ、念のためくらいの気持ちでおりました。


案の定、病院に着くころには、元気回復、食事もしました。


予約外なので、検査、検査で待ちが長いのなんの・・

待ちの時間の居眠り、16時くらいかな

DSC06777.JPG



検査の結果は

☆ 十二指腸に穴があいている(腸穿孔)

☆ 即、手術して穴をふさぐしか方法はない

☆ ただ、穴の場所が微妙で、お腹を開けてみないと、ふさげるかどうかがわからない

☆ 免疫力が落ちているから、術中になにかおこる可能性もある

☆ 入院は6日間

☆ 穴が塞げても、悪性リンパ腫であることは変わらない



すぐに決断しなければいけません。




悪性リンパ腫だと診断されてからは


《長く生かすことより、ボスが辛くないことを優先する》と夫婦で決めています。



そのまま家に連れて帰ることにしました。

次回の診察は1週間後です。



帰りの車の中で、これからのボスの苦しかろう日々を思い、夫婦で泣きました。

帰ってからのボスは、軽い散歩もして、ごはんも食べました。

その後は、寝てばかり・・・

夜、10時頃、嘔吐しました。

それからは、ちょっと荒い息で、寝たり起きたり・・

午前2時ころ自分で起きて、ボス用トイレでちょっとだけウンチをして
水をガブガブ飲みました。

私がボスを毛布にくるんで抱いていると、うとうとしています。

眠ったようなので布団にもどしましたが、やっぱりちょっと息が荒い。


《ボス、苦しまないうちに逝っちゃいな 》と声をかけました。


午前3時、泡のようなもの出して、少しだけ嘔吐したと思ったら

そのまま逝ってしまいました。

痛い、苦しいなんて、なにも言わずに黙って逝きました。



私たちが決断してから、たった10時間後です。

あまりに見事過ぎて、親の立場がありません。



13日(土)の午後

長男、長女夫婦、次男一家、みんなで骨になるのを見届けました。

孫には、死んだボスに会うことが、嫌な思い出になるのではないかと心配しましたが

上の孫(5歳)は、泣きながらボスの頭を撫でていました。


子どもっておもしろいですね
さっきまでいっぱい泣いていたのに、荼毘に付されるのを待っている時間などは
広い霊園で鬼ごっこなどして、笑って遊んでいます。



子どもや孫がいたからあの日が耐えられたのだと思います。

寂寥感で潰されなくて、助かりました。



我が家にとっては、4回目の犬の死です



2匹は16歳の大往生でしたが、
10歳で死なせたシーズー犬のことは今も心が痛いです。、



ボスは、まだ7歳になってないのです。
こんなに若く死なせてしまって、辛いです。



夫婦で顔を見合わせては、涙、涙なので、なるべく家庭内別居です。


連れ合いは部屋にこもって、モーツァルトやフォーレのレクイエムを聴き続けです。


私は、祭壇のボスに向かって

《うるさくって、寝てられないね〜》と連れ合いの悪口を言ったりしています。

DSC06963.JPG




昨日から、連れ合いは山形で介護当番です。

行った後、私の机の上に内田百間の《ノラや》一冊が置かれているのに気づきました。




家の中が音のない世界になり、これまた堪えます。


私は、クラシック音楽は付け焼刃なので、今の私の心にはそえません。



若いころに聴いた、フォーク・クルセダーズの

悲しくて悲しくて、とてもやりきれない・・・・・


数年前の佐藤竹善の〈木蘭の涙〉

逢いたくて〜逢いたくて、この胸のささやきが・・・



この2曲のフレーズが一日中頭の中で流れています。





posted by てこな at 20:20| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする